音楽劇「兵士の物語」

紀尾井ホール、はじめて行ったけどキレイなホールだなぁ。ジーパンだったので、もうちょっとコ洒落た格好して行けばよかったと軽く後悔。「兵士の物語」は初見。まぁ地味な話とは聞いていたけれど、実際、地味だった。もう少しダンスと音楽と演技が重層的に絡んでいくのかなぁと思ったけど、それほどでもなかった。うーん、もう少しそれぞれがうまく絡む演出ができたんじゃないかなぁとちょっと思ったりする。ダンサーの西島さんはセリフ言わせないほうが悪魔っぽい感じがして良かったんじゃないかなぁ。ちょっと舌っ足らずなセリフ回しで滑舌が良くない感じなので、一気に「悪魔」から「人間」に格落ちしてしまう感じがした。芝居っけたっぷりの表情だから、ああいう舞台での踊りには向いてるとは思うけど。
それにしても指揮者の西本智実さん、カッコイイなぁ。「女性ファンの追っかけがいる」という話を聞いたときに「クラシックファンなら男性ファンのほうが多そうなのに、何故女性ファン?」と思ったのだけど、見て納得。ストイックで男性的でちょっと冷たい感じのする雰囲気なので、ありゃぁ女性にウケるだろうと思った。

詳細→http://www.parco-city.co.jp/play/soldierstale2003/

作品解説
2001年、パルコ劇場をはじめ、全国で公演を行った『兵士の物語』。今回の公演では、ロシアのオーケストラと西本智実の指揮による演奏、西島千博と酒井はなのバレエ、そして西村雅彦の演技による“物語”が、ストラヴィンスキーの目指した原典ともいうべき舞台作品を創ってゆきます。演劇の多様性を是非体験なさってみてください。
20世紀のはじめに、ストラヴィンスキーとラミューズが残した音楽劇、「兵士の物語」。ジャン・コクトークリストファー・リー、スティングやヴァネッサ・レッドグレイヴといった数々の名優・名士たちが、長年にわたり演じてきた傑作。クラシック音楽のリズムに言葉をのせる、ユニークな舞台作品。“演劇オペラ”の名にふさわしい構成をなし、大人から子供まで楽しめるエンターテインメントに仕上がっています。
スタッフ&キャスト
原作:アファナシェフ 台本:ラミューズ 翻訳:岩切正一郎 作曲:イゴール・ストラヴィンスキー 指揮:西本智実 オーケストラ:ロシア・ボリショイ交響楽団“ミレニアム・ヴィルトゥオーゾ” 出演:語り/西村雅彦 バレエ/西島千博・酒井はな 演出:山田和也/豊田めぐみ 振付:石井 潤 美術:和田平介 衣裳:八重田喜美子 照明:奥畑康夫 音響:高橋 巖 舞台監督:小林清隆 企画制作:(株)パルコ・(株)ビザビジョン・IMG
Story
音楽劇は、悪魔に魂を売った兵士の物語。故郷に帰る兵士に悪魔が歩み寄り、兵士のバイオリンと、読めば大金持ちになれるという本の交換を持ちかける。兵士は、魂を象徴するバイオリンを手渡し、代わりに富を得る。しかし、兵士は人生の目的を失いそうになり、旅に出る。旅の途中、兵士は呪いをかけられ眠りについている王女を覚ますため、悪魔からバイオリンを取り返す。王女は目覚め、兵士と結婚するが、悪魔の仕返しが待っていた……。 (引用:毎日新聞 http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200311/085.html より)