ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

いやー参った! 三上博史さんはすっかりヘドウィグそのものでした。もちろんジョン・キャメロン・ミッチェルとは別物なんだけど、また別のヘドウィグ像をきっちり造り出していて良かった。一瞬あのメイクと衣装に引いたモノの、すぐにそんなこと気にならなくなる。っていうかだんだん可愛く見えてくる。心配だった訳詞もさほど違和感なし(英語のままの部分も多いし)。こりゃリピーターが多い作品だという理由もわかる。映画よりもシンプルに話が伝わる部分も多く、終盤はちょっと胸打たれました(最後のイツァークの衣装もちょっとどうかと思わないでもないけれど……まぁこれもおいといて)。これもいくらでも深読み可能というかなり奥深い劇構造だったんだとあらためて感心。思わずチケット追加。詳しくはまた後日。

あ、ちなみに、これから観る方、「ミュージカル」と思わずに見に行くほうがいいです。「バックバンド付きの一人芝居」または「MCが長いライブ」くらいに思って見に行ったほうがいいかも。(正確に言うとイツァークはちょっと絡んでくるから一人芝居というわけでもないのだけど)。知らずに見てちょっと面食らってる人もいたようなので。あと、前から3列目くらいまでのお客さんのところには多少液体が降ってきたりするので、汚れを気にしなくていい服装で行くべきかと(ビニールカッパもおいてあったみたいですが)。