劇団☆新感線「髑髏城の七人」

ヘドウィグ千秋楽でお祭り騒ぎしたい気持ちも正直あったのだけど、ここはやはり新感線に操をたてて厚生年金へ。いやー、新国版と全然別物じゃないですか! 俄然良くなってました。若干セリフが聞き取りづらいところはあったけど。奥行きを使いすぎて席位置に…

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

前回みてからチケットを買い足し、2回目。楽しかった。そして泣いた。金と時間があったら何回でも通っていたなあ、多分。前に観たときよりヘドウィグとイツァークの間にもうちょっと愛情が感じられる気がした。前回はスタンディング人口が少ないのと後ろに…

Oi-scale/僕AREA←Spectators[B.A.A]PRODUCE「ヒミズ」

Oi-scaleは何作か観ていて世界観に共感するところもあり、今回も期待していたのだけど。うーん、正直、今回はちょっと不満。今まで役者が脚本に追いついてないんじゃないかと思っていたのだけど、今回これだけの役者を呼んでおいて使いこなせなかったところ…

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

いやー参った! 三上博史さんはすっかりヘドウィグそのものでした。もちろんジョン・キャメロン・ミッチェルとは別物なんだけど、また別のヘドウィグ像をきっちり造り出していて良かった。一瞬あのメイクと衣装に引いたモノの、すぐにそんなこと気にならなく…

アマデウス

脚本は文句なしにいい。暗転ナシでスピーディに展開する演出もいい。ただ、心配していたとおり、サリエリ役の幸四郎さんのセリフがまるで呪文だ! ブレスの位置が変だし、抑揚にメリハリがなくて「一生懸命セリフを聞き取る努力」を強いられる。うあー、誰か…

新国立劇場オペラ「マクベス」

正直、さすがの野田さんもオペラ劇場の広さとオペラの楽曲はもてあましたのかなーという印象。あまり「野田秀樹ならではの演出」というのは感じなかった。まぁ演目が演目だから、「ド派手で豪華絢爛なオペラ!」にはならないだろうとは思っていたけれど。な…

ダム・ウェイター

Bバージョン→Aバージョンの順番で一気に観劇。いかにもスズカツさんらしいダンディズム溢れるBバージョン。ベッドのシーツも化学素材、パイプや鉄剤で出来たやや抽象的&無機質なセットで、いつもは2.5枚目の(失礼)浅野&高橋コンビがひたすら男くさーく…

新国立劇場バックステージツアー

一度行ってみたかった新国立劇場のバックステージツアー。月に一回、定員15人×3回しかないので毎回人気らしい。今回は野田「マクベス」の舞台セットが見られるとあって気合い入れてチケット取りました。 ツアーはずいぶんと裏方歴の長そうな男性の方の案内…

大人計画〈日本総合悲劇協会vol.4〉「ドライブインカリフォルニア」

初演と全体的に印象の変化はナシ。役者さんが変わることでもちろん変化はあったけど、話の大枠や感想はほぼ同じ。初演の時は〈日本総合悲劇協会〉つーからには、いつもの松尾さんよりもさらにドロドロの悲劇になるんじゃないかと期待していたところが大きか…

シベリア少女鉄道「天までとどけ」

毎度バカバカしい大ネタでおなじみのシベ少。うーん、今回はいまいちインパクト薄いか。 ストーリーは体操競技でアテネ五輪を狙う若者達の青春群像といった感じ。事故にあい体操を辞め、カメラマンに転向した女性も物語に絡んでくる。セリフがどうも抽象的で…

劇団☆新感線「髑髏城の七人」

新国立劇場楽日。初日よりはずいぶん流れもよくなったかな。古田さんのセリフ、相変わらず聞き取りづらいところもあるけど、初日ほどではなかった。一安心。観ていてふと思ったのだけど、水野美紀ちゃんの蘭兵衛は別に「男の振りをしている女」でなく、単純…

宝塚月組東京特別公演「愛しき人よ ーイトシキヒトヨー」

オープニングでいきなり「着物の日本人とチャイナドレスの中国人とどうみてもヨーロッパ系の人々」が混在して歌い踊りはじめるので、ストーリーを前もって読んでおかないと「ここはいつ! 今はどこ!」な気分になってしまう。まぁ、ヅカ作品にはよくあること…

「キャンディード」

うーん、初演は結構好きな作品だったんだけどなぁ。キャスト変更が全体的にアダになってる気がする。中川くんは悪くはないんだけど、なんか主演としてはちょっと埋もれてる感じが否めない。「モーツァルト!」で見せたオーラはちょっと今回見あたらなかった…

市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎

最初の四季三葉草は遅刻して、二本目の「暫」から観劇。暫観るのは二回目かな? いろいろツッコミどころの多いビジュアル重視の作品。雀右衛門さん休演でちょっと残念だけど、なかなか豪華な顔ぶれで単純に楽しい。「紅葉狩」うっかり寝そうになるので、なん…

市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎 夜の部

いやまぁ襲名披露初日だけあって雰囲気がすっかりお祭り。芝居ってよりイベントだね。ニュースでもやってたとおり小泉首相が来ていたので、東銀座の交差点が5分くらい通行止めでちょっと迷惑。ちょっとー、開演時間迫ってるんだから通してよぅ。いい加減し…

「燃えよ剣」(昼の部)

※ちょっとネタバレあります、未見の方は注意。 初日に3階の安席から観劇。まぁ、明治座の商業演劇だし、こんなもんかなーという印象。新感線を観た後では殺陣も舞台転換もなんか生ヌルーく感じるけど、“明治座演劇”としてはこれでも頑張ってるほうかも。司…

明治座/歌舞伎座

写真は歌舞伎座3階から見た夜の部の引き幕byヤマト運輸。昼の部の引き幕は白地に海老の絵by伊藤園でした。

[dance&ballet]「オン・ユア・トウズ」ON YOUR TOES

アダム・クーパーがまぁとにかく踊る踊るついでに歌うということで、ファンにはたまらない舞台。舞台美術がやけにシンプルだったり歌で聴かせてくれるのはバレエ団のマネージャーさんだけだったり、全体的にクラシカルなミュージカルだなーと思ったり、作品…

劇団☆新感線「髑髏城の七人〈アカドクロ〉」

初日行ってきました。97年に再演された「髑髏城の七人」は、いまんとこ自分の中の芝居ランキングベスト5に入るくらいの大好きな作品なので、そもそも再演そのものに嬉しいような見たくないような複雑な気分。しかも主演のお方がこの7年にぶくぶくと肥(中…

第33回俳優祭

初めての俳優祭。ゴージャスこの上ない「ファン感謝Day」といった感じ。いやー楽しかった楽しかった。ま、昼の部なのでぐだぐだな部分も多少あるにはあったけど。以下、完全にネタバレしてますので、TV放映を楽しみにしてる方は読まないように。 舞踊『華…

新国立劇場バレエ「ロメオとジュリエット」

いやはや、フェリ&コレーラの組合せで観ようと思ったら、新国の会員先行で撃沈しまくりという憂き目にあった。もしかしたら今年の取りにくいチケットベスト3に入るくらいだったかも。ものすごい人気なんだなぁ……。結局、一般発売の日に会社のバレエファン…

清水宏サタデ―ナイトライブ16〜やる気マンマン男参上!!! Yaruki-manman-man is Coming!!!

久しぶりだなー、サタデーナイトライブ。何年ぶりだろ? あいかわらず「作り込んだネタ」より「フリートーク」のほうが面白かったりするのだけど。まぁまぁ満足。 最初はフリートーク。NYのコメディハウスにおしかけていってむりやり10分間出演した時の話…

四季「エクウス(馬)」

自由劇場に行くのは初めて。春・秋劇場より浜松町駅よりに隣接してるので、デイリーヤマザキの手前で曲がるより、その手前の信号のところで左折したほうが自由劇場に行くには近いかも。ロビーはそれほど広くないけれど、まぁこのサイズの劇場ならこんなもん…

透明人間の蒸気(ゆげ)

2回目の観劇。今回は1階席だったので衣装の新聞までよく見えた。ま、この日のメインは芝居よりも終演後のシアター・トーク*1だったわけだけど。 出演者は野田秀樹氏、美術の堀尾幸男氏、衣装の日比野克彦氏、舞台監督の矢野森一氏、司会はNHKアナウンサー…

四月大歌舞伎 夜の部

「白浪五人男」*1を通しで観るのはこれが初めて。「へー、こういう話だったんだー」という印象。話の細やかな構造というよりは絵ヅラで見せていく感じの舞台。泥棒に入ったふたりと入られた店のふたりが実はそれぞれ親子だったと解るくだりなんか、もう、大…

阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」

※ネタバレあり注意。 うん、面白かった。多分、長塚くんの代表作になるんじゃないかと思うような面白さだった。それぞれの登場人物をしっかり書き込んだ脚本といいテンポのよい演出といい。お見事。阿佐ヶ谷スパイダースってアゴラとか小さいところでやって…

青山円形劇場プロデュース「LYNX」

※ネタバレあり注意。 引きこもりで薬物中毒、ハッカーを引退した若者の妄想を描いた作品。精神世界、妄想といった題材の脚本は古き良き時代(?)の早大劇研っぽいテイストか。あらすじ読んだ時にうっかり「……トランス?」と呟いてしまったのだけど*1。多分…

四月大歌舞伎

昼の部を3階席最前列より観劇。まず「番町皿屋敷」から。青山播磨とお菊の価値観の違いから生まれる悲劇。三津五郎さんがきりりとした雰囲気で好演。お菊と一緒に登場する腰元役に芝のぶさんが出ていて嬉しくなった。しかし、死体を井戸に投げ込んじゃった…

明石家さんま主演「JOKER」

さんま師匠出演ならこりゃチケットは激戦だろうと思っていたら、あまりに簡単に取れすぎてまんまとダブらせてしまった。まぁそれでもすぐサバけたけれど。最初に手配していたチケットの日にいけなくなったのでギリギリになってからオークションをのぞいたら…

文学座ファミリーシアター「眠り姫−Sleeping Beauty−」

去年観た「アラビアンナイト」が楽しかったので今回も楽しみにしていたのだけど、うーん、今回はいまひとつかな。ちょっと前回ほど物語に吸引力がないような気が。もうすこし演出に遊び心があってもいいんじゃないかなー、とか、それぞれのキャラクターをも…