2003-11-01から1ヶ月間の記事一覧

グリング「jam」

この劇団を観るのは3本目。基本的にワンシチュエーション一幕モノの会話劇みたい。大きな事件は起こらないいわゆる「静かな演劇」タイプだけど、でも適度な笑いや緊張感もあって、リアリティとエンターテインメントのバランスが取れてる感じが好き。 実は最…

拙者ムニエル「HYPER DX 寿姫」

うーん……長い。3時間20分はやりすぎ。もちろん、それで面白ければ一向に構わないのだけど、セリフはかぶりまくってるし、段取りはめためただし、正直、「ちゃんと稽古してたのかなぁ?」と思うような出来映えだった。脚本が上がったのが直前だったと仮定…

ミュージカル「天使は瞳を閉じて」

第三舞台版や「コーマ・エンジェル」などの関連舞台は未見。ストレート・プレイの戯曲に、「とりあえず曲をぶち込んでみました」みたいな雰囲気で、「ミュージカルとしての良さ」はほとんどない。ミュージカルというより音楽劇だよなぁ、コレ。歌パート全部…

「ハムレット」(藤原竜也主演)

今回は思い入れ強すぎて長文です。ってか、完全に客観性欠いてますので(←そんなのはいつものことだけど)ご容赦を。 本文の前に:これまで観たハムレットは、蜷川幸雄演出&真田広之ハムレットを初演と再演、蜷川幸雄演出&市村正親主演、四季の石丸幹二主…

「宮本武蔵」@新橋演舞場

安い席ないかなーと歌舞伎座終演後に演舞場に行ってみると、1050円の立ち見席が出てた。うーん、体力的に4時間半の立ち見はツライ(しかも着物だったし)、と思いながらも、まぁ安いから最初のほうだけ観て雰囲気だけ確認して帰るか、と3階座席後方より立ち…

吉例顔見世大歌舞伎 @歌舞伎座

仁左衛門さま目当てで昼の部のみ観劇。「梶原平三誉石切」では凛々しい姿をたっぷり観られて楽しい。でも、やっぱりこういう時代物よりは和事のほうが好きだなぁ。3等にしといて良かった。「船弁慶」では、数日前に休演していた富十郎さんも無事復帰。夜の…

D.O.G.(Dangerous Old Gays)「違う太鼓」

観た方からとても良かったという評判を聞いて急遽当日券で観劇。ユニット旗揚げ作品らしいので、当然初見。ゲイの方のユニットが「50代のゲイ」を描いたということで、テーマ的に面白そうだなぁと思って見に行きました。客席は9割方男性。女性客は私も含め…

ナイロン100℃「ハルディン・ホテル」

まぁ、いつものナイロンらしい作品。ちょっとナンセンスな風味も交えて、10年前と現在のそれぞれの変化を描いた群像劇……といったところかな。3時間半の長さは意外に感じないけれど、逆にどこで終わっても良い感じは正直する。劇団公演だけあって、出演者全…

音楽劇「兵士の物語」

紀尾井ホール、はじめて行ったけどキレイなホールだなぁ。ジーパンだったので、もうちょっとコ洒落た格好して行けばよかったと軽く後悔。「兵士の物語」は初見。まぁ地味な話とは聞いていたけれど、実際、地味だった。もう少しダンスと音楽と演技が重層的に…

TSミュージカルファンデーション「砂の戦士たち」@サンシャイン劇場

謝珠栄さんの作品は「天翔ける風に」が結構良かったし、今回はキャストもなかなかイイ男優陣を揃えているのが気になっての観劇。カポエィラ*1を取り入れたというアクションシーンは見応えアリ。楽曲も演出もなかなか。コレも和製ミュージカルとしては良くで…

東宝ミュージカル「十二夜」@帝国劇場

いくつか気になる点もあるにはあるけれど、和製ミュージカルとしてはまぁまぁの出来映えじゃないのかな。結構飽きずに楽しめました。楽曲も耳に残る曲が多いし、再演を重ねればイイ作品になるんじゃないのかと。ただまぁ、原作そのものがとっちらかってる部…

「そして誰もいなくなった」

ミュージカル俳優をメインにして、なぜアガサ・クリスティを?? まさか「そし誰」をミュージカル化? など色んな疑念を呼んだ公演ではあったけど、ふたを開けてみれば意外にフツーなストレート・プレイ。ま、もちろん「なぜここで歌う?」的なツッコミどこ…

ピナ・バウシュ新作「過去と現在と未来の子供たちのために」

ピナ・バウシュは初見。全世界に熱狂的なファンを持つという振付家なので(新作が発表される時にはドイツに駆けつけるファンも少なくないとか)、一度は観なきゃと思っていたのだけど。「緑の大地」とかはなんかものすごい舞台美術だったらしいけど(観たか…

「欲望という名の電車」

篠井英介氏初演版は未見。「欲望〜」の舞台は新国立劇場制作の樋口可南子&内野聖陽版、Bunkamura制作の大竹しのぶ&堤真一版、ク・ナウカの美加里版を観たことがあります。 で、今回。古田新太氏のスタンリーというのはキャスティングが発表されたときから…

雪組『Romance de Paris/レ・コラージュ』

『Romance de Paris』は、パリの実業家のお家騒動と中東の一国のクーデターをうまくシンクロさせた物語。ややニヒルだった主人公が、王女の姿を自分に重ねて現実に立ち向かっていくあたりはなかなか面白かった。が、お互いの問題が解決してから、唐突にまっ…

ク・ナウカ「マハーバーラタ 太陽の王子ナラの冒険」

悲劇作品の多いク・ナウカにしては、めずらしくハッピーエンドのおめでたいお話。面白かった。東京国立博物館東洋館地下1階で上演、という場所に惹かれて見に行ったのだけど(ク・ナウカは劇場以外のところでやる公演のほうが面白いと思う)、案外この演目…

ハットリ座の新劇「薔薇」「湯島の境内」

なんだかよく解らないままに連れて行かれて見たのだけど、結局よくわからずじまいだった。冷たい床にうすっぺらい座布団を一枚ひいただけの客席だったので、芝居の内容がどうのこうのいう以前の問題ですでに不機嫌。腰がおかしくなるんです、こういう座席は……

毛皮族・毛皮のマッドナイトレビュー「ケガワゾク・オーレ!アンマ・エイガ・ミンナ!」

東京国際ファンタスティック映画祭のオールナイトイベント「ラスメイヤー対毛皮族女性上位ナイト」。冒頭に30分ほど、テリー伊藤監督作品「あぁ一軒家プロレス」の告知があり、その次に毛皮族のレビュー、そしておっぱい映画のラスメイヤー作品「ファスター…