毛皮族・毛皮のマッドナイトレビュー「ケガワゾク・オーレ!アンマ・エイガ・ミンナ!」

東京国際ファンタスティック映画祭のオールナイトイベント「ラスメイヤー対毛皮族女性上位ナイト」。冒頭に30分ほど、テリー伊藤監督作品「あぁ一軒家プロレス」の告知があり、その次に毛皮族のレビュー、そしておっぱい映画のラスメイヤー作品「ファスター・プッシーキャット!キル!キル!」「ヴィクセン」「ウルトラヴィクセン」が上映されるという流れ。どうやら山田広野監督の出演もあったようだけど、オールナイトに耐えられる体調ではなかったので毛皮族のレビューのみ観劇。
さてミラノ座といえばキャパ1288席ですよ。こんな大空間で毛皮族……そして見に来るのは多分8割がたラスメイヤー好き……。大丈夫か毛皮族、客席は寒くないか? と、かなり覚悟を決めて行ったのだけど。最低限の照明効果しかないにもかかわらず、意外にもちゃんとあの空間を埋めている気がした。客席も大ウケとはいかないまでも、ちゃんとコアな毛皮ファン以外の観客の笑いや拍手が起こっていて、ちょっと嬉しかった。内容は前半がピンクレディメドレー、後半は思いっきり宝塚。基本的に今年2月の駅前劇場でやった「グランドギラギラレビュー・毛皮族民主主義人民共和国」と同じような構成。もちろん天海祐希麻乃佳世のデュエットダンスも完コピ。ああ、嬉しいなぁ、これがまた見られるなんて。いつもはカンペに頼りまくりのジュンリーも、9割方歌詞を覚えて歌ってたし(さすがに一部「カンペ!」と叫んで紙持って歌ってたけど)。
惜しいのはラスト、「風と共に去りぬ」メドレーのフィナーレで音響がぶっちりとぎれてしまい、フィナーレだけ最初からやり直しになってしまったこと。でもジュンリーはさすが座長、「次やったら殺す!」とオペ席に叫ぶなど、男らしいところを見せてくれた(かっこいー)。
ラスメイヤーを早く見たくてしょうがない人々の眼にどう映ったのかは解らないけれど、あの会場でこれだけやってくれれば、まぁ毛皮ファン的には大満足って感じじゃなかろうか。人海戦術でちゃんとあのだだっぴろい舞台もちゃんと埋めてたし、シアターアプルくらいの空間なら今の毛皮族でも十分保てるんじゃないかと思ったりした。さぁ次はクリスマスのクアトロだ。楽しみ♪

詳細→ http://www.tokyofanta.com/views.php?id=51

上映情報
2003/11/2 23:00開場23:30開演
イントロ
江本純子町田マリーを中心に2000年9月旗揚げ。過剰なサービス精神でエンターテイメント溢れる熱狂的狂騒舞台、パフォーマンスを以って小劇場界を破竹の勢いでばく進中。今年7月に写真集「脅迫・毛皮族」(ワイズ出版)が発売され、2004年2月にコロムビアミュージックエンタテイメントよりCDが発売されるなど劇場に留まらず各メディアからの注目も著しい。今年末12/25に渋谷クラブクアトロでレビューイベント、2004年3月には下北沢駅前劇場を1ヶ月占拠しての本公演と今後の活動、動向は要注目である。
ストーリー
エロサイケ歌劇と熱狂的狂騒舞台で目下急激勢力拡大中の「毛皮族」がお送りするマッドでキッチュな豪華ギラギラロマンチックレビュー!!アッパーなノリノリ歌謡曲毛皮族が踊り狂いて死にゆかん、観客はラリラリミッドナイトで快感必至!まずは爆裂!破壊!饗宴!無政府天国の毛皮族民主主義人民共和国へようこそ。トップさんこと男装の麗人純サマこと「ジュンリー」の拡声器パフォーマンスで覚醒されて、WAKUWAKUしてよ。ジュンリーの扇動にまんまと乗ってしまえば、そのまま90分ノンストップの毛皮のダンスレビューが気持ちよくって仕方がないはず。ワケがわからなくて困ってしまっても目ン玉ひんむいてよぉく観てなよ「毛皮のピンク’バイオレンス&アジテーション’レディーショー!!」嗚呼ナンセンス!グッドナイト!バッドチューニング!恋する気持ちはレッツ「PLAY KKEGAWA GIRL」!!DOKIDOKIしてきた?夢中になるにはまだ早い。アナタの胸をキラキラにもしくはギラギラに時めかす新時代の熱狂ストリッパー「ジュンリーブルーナイトパンクショー」がやって来た!がっちょ〜ん!!もう家に帰りたい?終電はないよ。さて、そんなわけでグランドフィナーレには何が出てくるかな?タクシー代持ってやって来い!毛皮のマッドナイトレビュー「ケガワゾク・オーレ!アンマ・エイガ・ミンナ!」!!