2003-01-01から1年間の記事一覧

阿佐ヶ谷スパイダース「ともだちが来た」

初演とOMSプロデュース版は未見。この戯曲を観るのは初めて。とはいえ、もともとこの手の作風は苦手なので、多分あんまり楽しめないだろうなぁと思いつつ観劇。インタビュー記事なんかを読む限り、中山祐一朗演出は岩松演出を踏襲しているらしい。もともと高…

「リチャード三世」(市村正親主演)

多分謎の整体のせいだとおもうのだけど、体調が急に悪くなり、オープニングの後まもなく天に召されてしまった。エリザベスの登場すら観てなかった……ああ、何やってんだ私。B席5000円料金のうち1000円分くらいしか観てないんじゃないかなぁ。はー。なので感想…

法王庁の避妊法

自転車キンクリートの代表作を、ホリプロの「ウーマンズ・ビュー・シリーズ」第二弾として上演。じてキン版は未見なのでこの作品は今回が初見。産婦人科のセットのむこうに見える高い山の連なりが意図不明。新潟市内は越後平野だからあんなに近くに山が見え…

 宝塚星組東京特別公演「巌流」

いやはやすごかった。私の中の巌流島史上もっともインパクトのある「巌流島決戦」だった。いろんな意味で軽く打ちのめされた芝居だったなぁ。 オープニングで武蔵と小次郎がタンゴを踊るのには「おぉさすが宝塚」と思ったけれど。物語は佐々木小次郎をメイン…

Junlie with 毛皮族 in Quattro「One Night Only You Foever 100% 純情」

クアトロは8〜9割くらいの埋まり具合。ほどよい混雑っぷり。舞台からフロアの中央に花道があり、一部のコアなファンの方々はその横にへばりついていた。体力に自身がなかったので段差の上から遠目に鑑賞。ざっくりと三部構成だったかな。二部のマイケル・ジ…

「放浪記」

初めての放浪記。やっと今年はチケット取れたー。しかし東京公演は即日完売だった。やっぱり大変。後日、両親のために梅コマ公演のチケットをとろうとしたら楽勝すぎて哀しくなった。 さて、森光子の若さといったら。「あれで80超えてんのかよ!」という驚き…

青年団プロデュース「夏の砂の上」

当日券でギリギリ駆け込み観劇。美術は丁寧に作り込んだ日本家屋。アゴラ劇場でいつもは桟敷になるエリアあたりまで舞台が張り出し、客席は段差のあるところだけという贅沢な環境。客席は数十席しかないんじゃないかな。役者の目線ひとつも見逃さずに見られ…

 G2プロデュース「止まれない12人」

この作品は97年の関西系小劇場役者中心の初演版も観た。正直、初演キャストのほうが面白かった。役者的には今回のキャストも悪くないんじゃないかなぁと思いながらみにいったのだけど、やはり100%初演キャストへのアテ書きで書かれた本を、ほとんど書き換え…

歌舞伎座十二月 夜の部

というわけで「ハムレット」千秋楽にうつつを抜かしていたので、「絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場」「新歌舞伎十八番の内 素襖落」はすっとばしてしまって「狐狸狐狸ばなし」のみ観劇。単純に解りやすいドタバタ喜劇で面白かった。福助さんはああいう色狂いのあ…

ハムレット(藤原竜也主演)千秋楽

徹夜組がでてるのは前日に何件か友人から通報があったので知っていたけれど、まだ真っ暗の始発直前、朝04:55頃に文化村に着いたら、もうすでに17〜18人並んでいて愕然。まぁでも、昨夜観た方の話によると1階にも立見席をずらりと出していたという話なので、…

新国立劇場バレエ「シンデレラ」

マクドナルドスペシャルナイト(半額の日)に観劇。今年のオマケはガラスの長靴……というか、長靴型のグラス。おなじ使い道のないおまけなら、どーせならガラスの靴にしてくれれば良かったのに。さてバレエ版のシンデレラは初見。さすがマックの日だけあって…

歌舞伎四百年十二月大歌舞伎

昼の部、一本目の「舞妓の花宴」は体調不良のため飛ばして二本目の「実盛物語」から観劇。この日観た演目はどれも初見かな。「実盛物語」の実盛、なんか先月観た「梶原平三誉石切」の梶原と役所が似てる? ていうか外見だけか? しかしどーにも仁左衛門さん…

「ハムレット」(藤原竜也主演)

19時半を過ぎた頃、たまたま新宿の金券屋でハムレットの今日のチケットが9000円で売れ残っているのを発見。嘘でしょ、もったいない! と店員と交渉、開演時間を過ぎてることを理由に3千円まで値引きさせて買い取り、速攻で渋谷へ。20時05分くらいに会場に到…

こまつ座「紙屋町さくらホテル」

絶賛の評はきいていたものの、新国立劇場制作の初演・再演は未見。「紙屋町〜」今回が初見。 正直、いかにも新劇めいたかたっくるしい演技がいまひとつ苦手で前半はちょっと冷めた気分だった。もうちょっとナチュラルにやれば笑えるはずの場面なんじゃないか…

「イーストウィックの魔女たち」

初日を2階B席から観劇。海外版は未見。うーん、フライングが売り物のハズが、正直、たいしたことなかった。歌舞伎の宙乗りより盛り上がらないくらい。帝劇の天井を4千万補強した意味は、本当に森公美子さんのためだけだったんじゃないかと……。いや、むし…

グリング「jam」

この劇団を観るのは3本目。基本的にワンシチュエーション一幕モノの会話劇みたい。大きな事件は起こらないいわゆる「静かな演劇」タイプだけど、でも適度な笑いや緊張感もあって、リアリティとエンターテインメントのバランスが取れてる感じが好き。 実は最…

拙者ムニエル「HYPER DX 寿姫」

うーん……長い。3時間20分はやりすぎ。もちろん、それで面白ければ一向に構わないのだけど、セリフはかぶりまくってるし、段取りはめためただし、正直、「ちゃんと稽古してたのかなぁ?」と思うような出来映えだった。脚本が上がったのが直前だったと仮定…

ミュージカル「天使は瞳を閉じて」

第三舞台版や「コーマ・エンジェル」などの関連舞台は未見。ストレート・プレイの戯曲に、「とりあえず曲をぶち込んでみました」みたいな雰囲気で、「ミュージカルとしての良さ」はほとんどない。ミュージカルというより音楽劇だよなぁ、コレ。歌パート全部…

「ハムレット」(藤原竜也主演)

今回は思い入れ強すぎて長文です。ってか、完全に客観性欠いてますので(←そんなのはいつものことだけど)ご容赦を。 本文の前に:これまで観たハムレットは、蜷川幸雄演出&真田広之ハムレットを初演と再演、蜷川幸雄演出&市村正親主演、四季の石丸幹二主…

「宮本武蔵」@新橋演舞場

安い席ないかなーと歌舞伎座終演後に演舞場に行ってみると、1050円の立ち見席が出てた。うーん、体力的に4時間半の立ち見はツライ(しかも着物だったし)、と思いながらも、まぁ安いから最初のほうだけ観て雰囲気だけ確認して帰るか、と3階座席後方より立ち…

吉例顔見世大歌舞伎 @歌舞伎座

仁左衛門さま目当てで昼の部のみ観劇。「梶原平三誉石切」では凛々しい姿をたっぷり観られて楽しい。でも、やっぱりこういう時代物よりは和事のほうが好きだなぁ。3等にしといて良かった。「船弁慶」では、数日前に休演していた富十郎さんも無事復帰。夜の…

D.O.G.(Dangerous Old Gays)「違う太鼓」

観た方からとても良かったという評判を聞いて急遽当日券で観劇。ユニット旗揚げ作品らしいので、当然初見。ゲイの方のユニットが「50代のゲイ」を描いたということで、テーマ的に面白そうだなぁと思って見に行きました。客席は9割方男性。女性客は私も含め…

ナイロン100℃「ハルディン・ホテル」

まぁ、いつものナイロンらしい作品。ちょっとナンセンスな風味も交えて、10年前と現在のそれぞれの変化を描いた群像劇……といったところかな。3時間半の長さは意外に感じないけれど、逆にどこで終わっても良い感じは正直する。劇団公演だけあって、出演者全…

音楽劇「兵士の物語」

紀尾井ホール、はじめて行ったけどキレイなホールだなぁ。ジーパンだったので、もうちょっとコ洒落た格好して行けばよかったと軽く後悔。「兵士の物語」は初見。まぁ地味な話とは聞いていたけれど、実際、地味だった。もう少しダンスと音楽と演技が重層的に…

TSミュージカルファンデーション「砂の戦士たち」@サンシャイン劇場

謝珠栄さんの作品は「天翔ける風に」が結構良かったし、今回はキャストもなかなかイイ男優陣を揃えているのが気になっての観劇。カポエィラ*1を取り入れたというアクションシーンは見応えアリ。楽曲も演出もなかなか。コレも和製ミュージカルとしては良くで…

東宝ミュージカル「十二夜」@帝国劇場

いくつか気になる点もあるにはあるけれど、和製ミュージカルとしてはまぁまぁの出来映えじゃないのかな。結構飽きずに楽しめました。楽曲も耳に残る曲が多いし、再演を重ねればイイ作品になるんじゃないのかと。ただまぁ、原作そのものがとっちらかってる部…

「そして誰もいなくなった」

ミュージカル俳優をメインにして、なぜアガサ・クリスティを?? まさか「そし誰」をミュージカル化? など色んな疑念を呼んだ公演ではあったけど、ふたを開けてみれば意外にフツーなストレート・プレイ。ま、もちろん「なぜここで歌う?」的なツッコミどこ…

ピナ・バウシュ新作「過去と現在と未来の子供たちのために」

ピナ・バウシュは初見。全世界に熱狂的なファンを持つという振付家なので(新作が発表される時にはドイツに駆けつけるファンも少なくないとか)、一度は観なきゃと思っていたのだけど。「緑の大地」とかはなんかものすごい舞台美術だったらしいけど(観たか…

「欲望という名の電車」

篠井英介氏初演版は未見。「欲望〜」の舞台は新国立劇場制作の樋口可南子&内野聖陽版、Bunkamura制作の大竹しのぶ&堤真一版、ク・ナウカの美加里版を観たことがあります。 で、今回。古田新太氏のスタンリーというのはキャスティングが発表されたときから…

雪組『Romance de Paris/レ・コラージュ』

『Romance de Paris』は、パリの実業家のお家騒動と中東の一国のクーデターをうまくシンクロさせた物語。ややニヒルだった主人公が、王女の姿を自分に重ねて現実に立ち向かっていくあたりはなかなか面白かった。が、お互いの問題が解決してから、唐突にまっ…