2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

宝塚花組全国ツアー公演@市川「琥珀色の雨にぬれて/Cocktail」

どうしても春野寿美礼さんを観たくて思わずツアー公演にまで行ってしまった……ああ、ヅカファンと言われてももう否定できないな。しかしさすがツアー公演、やっぱりセットがショボい……。それにバウホール&日本青年館で同時上演中の特別公演「二都物語」のほ…

新国立劇場バレエ「マノン」

「マノン」は夏の世界バレエフェスでシルヴィ・ギエム&ニコラ・ル・リッシュが踊った「沼地のパ・ド・ドゥ」を観て以来。全幕を観るのはこれが初めて。全体的に枯れ葉色っぽいくすんだ色合いの美術や衣装がとても素敵で観ていて楽しい。ああ、これで男性ダ…

伝統の現在’1「あの大鴉、さえも」

戯曲そのものは有名だったので一度見てみたいと思っていた作品。なんだかベケットを観てるみたい……と思っていたら、途中で「ゴドーを待ちながら」の引用が出てきた。「小さいものでも野放しはいけない」のセリフ*1で気づく私もどうかと思うけど。まぁでも抽…

「ウーマン・イン・ブラック」

この舞台は初見。1999年の上演のときは、観たかったけれど上川隆也氏人気が最高潮の時だったので、まるでチケットが取れませんでした。今回は意外に空席がある模様。てっきり即完売だと思っていたのでちょっと意外(売り切れてると思ってる皆様、まだ全然チ…

「グリース」

この作品は初見。リバイバルヒットしたロンドンのカンパニーがそのままそっくり来てるだけあって*1、キャストの実力はさすが。ちょっとサンディ役(ジョアン・ファレル)のガタイが良すぎるのが気になるけど……ダニー役(ベン・リチャーズ)はカッコイイ。目…

夜の部「祇園祭礼信仰記 金閣寺」「お染の七役」

3階席から観劇、どちらも初見の演目。「金閣寺」、雀右衛門さんがキレイ。歌舞伎座とは思えないくらい桜が降りまくっていてちょっと笑った。 「お染の七役」、玉三郎さんが出ずっぱりで、それだけで単純に楽しい。美しすぎる……目の保養だわ。早替りも見事。…

「夢の泪」

井上ひさし先生、やっぱり直前まで書き上がらなかったのかなぁ……という印象。役者さんも頑張ってるし生演奏の音楽も悪くはないけれど。なんかいまひとつ消化不良感が……。まぁ東京裁判の問題点をわかりやすく紹介してくれているので勉強にはなるけれど、逆に…

「フィガロの結婚」

相当疲れた体調で観ていたので前半かなり寝てしまった……。いや、つまんなくて寝たわけじゃないんだけど。「面白いのに! 起きていたいのに!」と思いながら睡魔に誘われてすっかり天に召されていた。ああぅ……。後半は気を取り直してちゃんと起きていられたけ…

劇団本谷有希子「石川県伍参市」

家にひとり引きこもって『殺戮リスト』をつけている青年・ジュン(富岡晃一郎)が主人公。友人の北居君には、ジュンの家に自分の気に入った人間を集めたがる癖がある。その一方、外では無差別殺人が起こっていて……といった話。つまんなくはないし、ライオン…

「弁天娘女男白浪」「本朝廿四考」「人情噺文七元結」

今日は「着物で歌舞伎の日」。さらに桜席から初観劇。いやぁぁぁ、楽しかった! 桜席から観る客席全景はもう、壮観のひとこと。男性も女性もみんな着物なので、なんともはや、キレイ。中には洋服で来てしまった方もいたようだけど、中村座のハッピがレンタル…

「モンテ・クリスト伯」@サンシャイン劇場

舞台美術や雰囲気はキライじゃないし演出も悪くはないけれど、さすがに長大な話を3時間に縮めるのには限界があったか。「ストーリーはもうみんな知ってる」という前提ならいいんだけど。正直ちょっと眠かったりはした。役者さんはみんな安定感があって好演…

「ブラッド・ブラザーズ」@青山劇場。

この作品は初見。全体には面白い作品だと思うし、予想以上には楽しんだのだけど、細かいところでいろいろと気になるところが……。ちょっともったいない感じ。 まぁ83年初演だけあってちょっと価値観が古くさいというか。「金持ちは幸せ」「貧乏人は不幸」とい…

「宇宙でいちばん速い時計」

「ピッチフォーク・ディズニー」も良かったけれど、フィリップ・リドリ−脚本、白井晃演出、松井るみ美術、この黄金のトライアングルはなかなか信頼できそう。好き嫌いは別れるだろうけど私は好み。今回は通常の客席+舞台とは組み方を変えていて、いつもは客…

「加賀見山再岩藤」骨寄せの岩藤

なんだかシアターコクーンで観たアレとかアレとかアレとかを彷彿とさせる演出が……。ラストは単純にバカバカしくって面白い。予想通りの演出とはいえ、実際にそれが絵ヅラとなって出てくるとやっぱり笑う。ただちょっと演出がパターン化してきた節がなきにし…

「若き日のゴッホ」

作品そのものは良いんだろうなぁ、でも何故日生で? パルコ劇場サイズが限度でしょうよ、この話は……。せっかくの濃密なドラマも、この天井ではすっかり空気が拡散してしまう気が。冒頭の第一幕ではアーシュラどうしても“ザ・桃井かおり”にしか見えなくて困っ…