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劇団☆新感線「髑髏城の七人」

ヘドウィグ千秋楽でお祭り騒ぎしたい気持ちも正直あったのだけど、ここはやはり新感線に操をたてて厚生年金へ。いやー、新国版と全然別物じゃないですか! 俄然良くなってました。若干セリフが聞き取りづらいところはあったけど。奥行きを使いすぎて席位置に…

Oi-scale/僕AREA←Spectators[B.A.A]PRODUCE「ヒミズ」

Oi-scaleは何作か観ていて世界観に共感するところもあり、今回も期待していたのだけど。うーん、正直、今回はちょっと不満。今まで役者が脚本に追いついてないんじゃないかと思っていたのだけど、今回これだけの役者を呼んでおいて使いこなせなかったところ…

アマデウス

脚本は文句なしにいい。暗転ナシでスピーディに展開する演出もいい。ただ、心配していたとおり、サリエリ役の幸四郎さんのセリフがまるで呪文だ! ブレスの位置が変だし、抑揚にメリハリがなくて「一生懸命セリフを聞き取る努力」を強いられる。うあー、誰か…

ダム・ウェイター

Bバージョン→Aバージョンの順番で一気に観劇。いかにもスズカツさんらしいダンディズム溢れるBバージョン。ベッドのシーツも化学素材、パイプや鉄剤で出来たやや抽象的&無機質なセットで、いつもは2.5枚目の(失礼)浅野&高橋コンビがひたすら男くさーく…

大人計画〈日本総合悲劇協会vol.4〉「ドライブインカリフォルニア」

初演と全体的に印象の変化はナシ。役者さんが変わることでもちろん変化はあったけど、話の大枠や感想はほぼ同じ。初演の時は〈日本総合悲劇協会〉つーからには、いつもの松尾さんよりもさらにドロドロの悲劇になるんじゃないかと期待していたところが大きか…

シベリア少女鉄道「天までとどけ」

毎度バカバカしい大ネタでおなじみのシベ少。うーん、今回はいまいちインパクト薄いか。 ストーリーは体操競技でアテネ五輪を狙う若者達の青春群像といった感じ。事故にあい体操を辞め、カメラマンに転向した女性も物語に絡んでくる。セリフがどうも抽象的で…

劇団☆新感線「髑髏城の七人」

新国立劇場楽日。初日よりはずいぶん流れもよくなったかな。古田さんのセリフ、相変わらず聞き取りづらいところもあるけど、初日ほどではなかった。一安心。観ていてふと思ったのだけど、水野美紀ちゃんの蘭兵衛は別に「男の振りをしている女」でなく、単純…

「燃えよ剣」(昼の部)

※ちょっとネタバレあります、未見の方は注意。 初日に3階の安席から観劇。まぁ、明治座の商業演劇だし、こんなもんかなーという印象。新感線を観た後では殺陣も舞台転換もなんか生ヌルーく感じるけど、“明治座演劇”としてはこれでも頑張ってるほうかも。司…

劇団☆新感線「髑髏城の七人〈アカドクロ〉」

初日行ってきました。97年に再演された「髑髏城の七人」は、いまんとこ自分の中の芝居ランキングベスト5に入るくらいの大好きな作品なので、そもそも再演そのものに嬉しいような見たくないような複雑な気分。しかも主演のお方がこの7年にぶくぶくと肥(中…

清水宏サタデ―ナイトライブ16〜やる気マンマン男参上!!! Yaruki-manman-man is Coming!!!

久しぶりだなー、サタデーナイトライブ。何年ぶりだろ? あいかわらず「作り込んだネタ」より「フリートーク」のほうが面白かったりするのだけど。まぁまぁ満足。 最初はフリートーク。NYのコメディハウスにおしかけていってむりやり10分間出演した時の話…

四季「エクウス(馬)」

自由劇場に行くのは初めて。春・秋劇場より浜松町駅よりに隣接してるので、デイリーヤマザキの手前で曲がるより、その手前の信号のところで左折したほうが自由劇場に行くには近いかも。ロビーはそれほど広くないけれど、まぁこのサイズの劇場ならこんなもん…

透明人間の蒸気(ゆげ)

2回目の観劇。今回は1階席だったので衣装の新聞までよく見えた。ま、この日のメインは芝居よりも終演後のシアター・トーク*1だったわけだけど。 出演者は野田秀樹氏、美術の堀尾幸男氏、衣装の日比野克彦氏、舞台監督の矢野森一氏、司会はNHKアナウンサー…

四月大歌舞伎 夜の部

「白浪五人男」*1を通しで観るのはこれが初めて。「へー、こういう話だったんだー」という印象。話の細やかな構造というよりは絵ヅラで見せていく感じの舞台。泥棒に入ったふたりと入られた店のふたりが実はそれぞれ親子だったと解るくだりなんか、もう、大…

阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」

※ネタバレあり注意。 うん、面白かった。多分、長塚くんの代表作になるんじゃないかと思うような面白さだった。それぞれの登場人物をしっかり書き込んだ脚本といいテンポのよい演出といい。お見事。阿佐ヶ谷スパイダースってアゴラとか小さいところでやって…

青山円形劇場プロデュース「LYNX」

※ネタバレあり注意。 引きこもりで薬物中毒、ハッカーを引退した若者の妄想を描いた作品。精神世界、妄想といった題材の脚本は古き良き時代(?)の早大劇研っぽいテイストか。あらすじ読んだ時にうっかり「……トランス?」と呟いてしまったのだけど*1。多分…

明石家さんま主演「JOKER」

さんま師匠出演ならこりゃチケットは激戦だろうと思っていたら、あまりに簡単に取れすぎてまんまとダブらせてしまった。まぁそれでもすぐサバけたけれど。最初に手配していたチケットの日にいけなくなったのでギリギリになってからオークションをのぞいたら…

文学座ファミリーシアター「眠り姫−Sleeping Beauty−」

去年観た「アラビアンナイト」が楽しかったので今回も楽しみにしていたのだけど、うーん、今回はいまひとつかな。ちょっと前回ほど物語に吸引力がないような気が。もうすこし演出に遊び心があってもいいんじゃないかなー、とか、それぞれのキャラクターをも…

毛皮族「DEEPキリスト狂」

一ヶ月公演の終盤にさしかかったところで観劇。一行レビューでこてんぱんな評判を読んでいたので「大丈夫かなぁ」と覚悟して行ったのだけど……いや、そんなけちょんけちょんに言うほど悪くないじゃない、と思った。いや、そりゃあ私は旗揚げから観てるしエモ…

シリーウォークプロデュース「フリドニア」

客席に入るなり、いままで観たこともないくらいの空席で驚いた。もしかして半分も埋まってないのでは……「ウチソバ」出演者もごっそり席を埋めてるし。なんでかなぁ、と思ったけれど、そういえば「フリドニア」ってナイロン100℃で上演した時もあんまり評判良…

KOKAMI@Network「ハルシオン・デイズ」

ここ最近の鴻上さんの作品の中ではマシなほうかと思ったけど……うーん……20代の劇作家がコレを書くなら解るけど、40過ぎてこの死生観ってどうなんだろう。それに爆弾騒動ですったもんだして結局死ぬのをやめる、ってそんな……。鴻上作品ってこの「岸辺のアルバ…

ワルプルギスの音楽劇「ファウスト」

なんだかんだで3回目。面白かったー。感想は3月7日分参照。やはりマルテとメフィストの場面がどんどんコミカルになってる気がする……。

ク・ナウカ「ウチハソバヤジャナイ」

うーん。やっぱりケラさんの作品はケラさんの演出で見るのが一番面白いなーと再認識。そして「ウチソバ」の戯曲としての面白さとナイロンの役者の巧さも再認識したのだけど、このクナウカ版の演出はどうだろう……。笑いに転化しきれてない部分が多かったよう…

「シブヤから遠く離れて」

ま、金を払っただけの面白さはあるのだけど、やっぱり岩松作品って謎が残りすぎてなんだかなー。蜷川さんの演出でだいぶわかりやすくなってるとはいえ(妄想か幻覚か夢と思われる場面は照明のトーンを変える、とか。岩松さん演出だったら多分同じトーンでや…

シリーウォークプロデュース「ウチハソバヤジャナイ」

演劇弁当猫ニャー+ナイロン100℃を中心としたメンバーでのプロデュース公演。物語の冒頭はケラ戯曲にそった感じで始まるけれど、だんだん元の戯曲からそれていき、もう後半はまったく別物……というブルースカイ氏らしい展開。うーん、まぁおかしくないわけじ…

ワルプルギスの音楽劇「FAUST《ファウスト》」

同僚のチケットを譲ってもらって2回目の観劇。舞台の感想については3/7の分を参照のこと。全体的に流れが良くなったかな、というのと、メフィストとマルテの絡みがよりコミカルになったというのが前回からの変化かな。 ポストトークは能祖さん・白井さん・…

ワルプルギスの音楽劇「FAUST《ファウスト》」

プレビュー公演観劇。この手の「いろんなジャンルの人集めました!」的プロデュース公演はあんまり面白くないことが多いのだけど、今回は脚本の能祖さん・演出の白井さん・音楽の中西さん(青山円形劇場で何度か組んで仕事をしたスタッフ)の3人が軸になっ…

「新・近松心中物語」

昔上演されたのをみていないので初「近松」だったのだけど。うーん、明治座制作の商業演劇としてはまぁまぁ面白く観られたけれど、蜷川作品だと思って観るとちょっと気の抜けた感じ。もう一息! って感じなのだけど……それはやっぱりあの忠兵衛&梅川の心中シ…

tpt「エンジェルス・イン・アメリカ」

一部・二部を通して観劇。相当に疲れるだろうと覚悟して見に行ったけど、それほど長さを感じなかった。14時に開演して23時近くに終演だから、これはもはや「グリークス」の時並に「最後まで見た自分と役者に拍手」状態のカーテンコールになるんじゃないかと…

「カメレオンズ・リップ」

客席に入るなり、なんかいつもと違う空気。明らかに蜷川さんとか野田さんとか見に来るようなコクーンの客とは違うなー、ナイロン100℃を見に来るような下北沢の客とは違うなー、という空気。なんというか……「堤真一見に来ました!」「深津絵理見に来ました!…

「美しき者の伝説」

出来や作品そのものは悪くないと思うけど、大正デモクラシーあたりの時代背景がわからないと半分も伝わらないんじゃないかと思ったり。日本史で習ったはずなのに全然忘れていたので芝居を完全に理解できたとは言いがたく……開演前、はやめに入ってパンフであ…