RENT ─JAPAN TOUR 2004─
久しぶりに観た2度目のRENT。キャストに一部不満がないとは言わないけれど、それでもさすが名作。泣きました。思わず週末のチケット買い足したりして。
2000年の来日公演で見たときはほとんど予備知識無しで行ったので、正直物語を全部理解しきれていなかったような気がする。「Seasons of Love」ってイイ曲ー、とかそんな程度だったしなぁ、いま思えば。もちろんエンジェルが死ぬところで泣いたりはしたけれど。今回はCDでがっちり予習してあったし、「tick tick ...BOON!」とか見たおかげでジョナサン・ラーソンにすっかり感情移入気味だし。なんというかもう、すっかりRENTファン状態で見に行ったので、まー涙腺ヒットするのが早い早い。「One Song Glory」でもう泣いてたもの。アホだ。
しかし東京公演初日というだけあって照明トラブルがあったらしく、開演時間からなんと30分押し。客席のテンションも19:10過ぎたあたりからだんだん下がっていったのが解ったので「なんだかなー」な気分になっていたのだけど。アナウンスが流れてキャストがステージに出てきた瞬間にものすごい歓声。なんというか「ずっとこの日を待ってたのよ!」的なファンの熱気がすごかった。舞台センターに出てきたマーク役のBrian Gligorが、その歓声に一瞬戸惑ったように客席を見回してから、ちょっと嬉しそうに笑ってから芝居に入ったのが印象的だった。
キャストについて。マーク*1は地味な感じではあるけど、お人好しで優しそうな感じが良かった。ロジャー*2……うーん、一部熱狂的なファンがつきそうなタイプではあるけど、個人的にはちょっと。ナーバスさや屈折よりは傲慢さが出てる印象。あんまり挫折したことのなさそうな感じだなぁと舞台を見ていて思ったけど、パンフのインタビューを読んだらやはりそんな感じだった。もうちょっと下積み生活の長い苦労人にやってほしい役なんだけどな。っていうか、あのロン毛が嫌い。髪を切れ髪を。ミミは生き生きとして刹那的な感じがよくでてて良かった。「Out Tonight」ってこんな激しい振付やってたんだ。なんで前回見たとき印象に残ってないんだろ……。コリンズ&エンジェル*3のカップルはふたりともよかったなぁ。特にコリンズの声が包容力がある感じで、「Sante Fe〜I'll Cover You」なんてもっと聞いていたかった。つーか「I'll Cover You」……泣いたなぁ……後半の悲劇を知ってるだけに。
正直ロジャーがいまひとつぴんとこなかったので、エンジェルが死んだところでもうクライマックスを迎えてしまい、ミミの危篤状態があんまり泣けなかった。まぁでも、そんなこんなをさしおいても十分に面白かった。ファンが多い作品だけのことはあるなぁ、と。ちょっと色々悩んでることもあったのだけど、生きる力を戴いたと本気で思った。チケットを買い足したのは今の自分には必要な作品だと思ったのもあったりして……。
詳細→ http://eee.eplus.co.jp/s/rent/
公式サイト http://www.rent2004.jp/ は閉鎖
ツアーカンパニーについてはこちらも参照*4→http://www.geocities.com/Broadway/Alley/6509/rent/nonequity/
2003-2004 Cast Members
- Mark: Brian Gligor
- Roger: Constantine Maroulis
- Collins: Marcus Paul James
- Benny: Daryl C. Brown
- Joanne: Rebecca Jones
- Angel: Damien DeShaun Smith
- Mimi: Jaime Lee Kirchner
- Maureen: Leslie Diamond
- Mark's mom: Suzanne Slade
- Mr. Jefferson: Aswad
- Mrs. Jefferson: Jeannette Bayardelle
- Gordon: Daniel Shevlin
- Steve: Jeff Scot Carey
- Paul: Dan Domenech
- Alexi: Genny Padilla
*1:Brian Gligor→ http://www.briangligor.com/
*2:Constantine Maroulis→ http://www.constantinemaroulis.com/
*3: Damien DeShaun Smith→ http://www.damiendsmith.com/
*4:あまりの過酷なスケジュールに涙が……。