Oi-Scale「ジレンマセラピー」
引きこもりの少年を中心に、あるマンションの一室とその階下にあるコンビニ、それからマンションの横の公園で展開する物語。ある意味ネタバレする類の舞台なので詳細は伏せるけど、相変わらず未来のない、息苦しい物語。閉塞感と絶望でできあがった世界観は嫌いではないけれど、まぁ舞台の完成度としてはまだまだな感は否めない。美術ももっとテキパキ転換できるようなセットのほうがイイだろうし。ダンボールのハコがモチーフになってるのはわかるんだけど、全体的に安っぽい感じが。まだ作者の描きたい世界観に役者さんたちの演技が追いついてない気がするし。次回はラフォーレ原宿で古谷実「ヒミズ」の舞台化。どうなるのか期待しつつも、全体的にもう少しレベルアップしてほしい感じ。