劇団☆新感線「レッツゴー!忍法帖」

一部ネタバレあり。未見の方はご注意を。
東京公演の初日観劇。とはいえもうすでに大阪公演をやってるわけだから段取りとかは心配ない……と思っていたのだけど。意外にぐだぐだな展開だった。アドリブタイムと思われる部分もなんか冴えなくて、「ギャグをハズした」という事実に客が笑ってる感じ。まぁ、パロディ満載のネタものに対してあーだこーだと言うのも馬鹿らしいけれど。体調が悪かったせいもあるのか、正直、てんこ盛りすぎてちょっと疲れた。まぁいつも通りのネタものなんだけど。うーん、何が(自分にとって)いけなかったのかな。いまひとつのめり込めなかった……。
AMPのSWAN LAKEを死ぬほど観てしまった身としては、アレのパロディはもう正視できないレベルだったなぁ(いろんな意味で)。DVDの2幕の場面を観て振り付けたとしか思えない完コピぶりに悶絶。「そこまで完全にコピーしても、それに気づくのは私くらいだよ……」とか思ったけれど、真後ろの席の人が休憩時間にまったく同じコトを連れの人にぼやいていたので、「なんだ、みんなそう思っているのか」と思っておかしくなってしまった。
阿部サダヲさん、なるほど見事なキチガイアイドルっぷり。まぁでももうちょっとキレてくれてもいいかなぁとも思ったり。古田さん、股間から蛇の生えた悪役。うーん、この体型で捨之介は(以下自粛)。高田聖子さんも悪役。あの歳であの体型……羨ましい。みならわなきゃ。っていうかおへその形キレイだなぁ、なんて変なところに目がいってしまった。なるしー成志さんはビジュアル系な格好で、いつも通りの裏切りキャラ。衣装がBATSUっぽくてちょっと可愛い。でも太股露出するなら毛は剃って! じゃなきゃ網タイツはくかして! せっかく顔をキレイにメイクしてもあれじゃ台無し。馬渕さんは元気なお姫様役。最後のキメのところで小道具を後ろに落としてしまって素で慌てる顔がちょっと可愛かった。入江雅人さんは馬渕さんの従者役、まじめに話を進行させる役のせいか遊びの部分がなくてちょっと物足りない感じ。出番が多いわりにはちょっともったいない。橋本じゅんさんはサダヲさんとコンビの役。出番は多いけど、なんか抜刀斎の時のほうが短時間に面白さが凝縮されてた気がするなぁ。
うーん、やっぱり初日のせいなのかなぁ。役者の良さも100%発揮されてなかった気がする。グルーヴ感に欠けるというか……。

詳細→ http://www.vi-shinkansen.co.jp/stage/index.html