2004-01-01から1年間の記事一覧

三月大歌舞伎

昼の部の「藤娘」から夜の部までを3階席から観劇。昼の部はちょっと空席が多かったけど(でも幕見は立ち見だった)、夜の部は平日ながらほぼ満席だったよう。 「藤娘」は途中から見たので軽く流して、「恋飛脚大和往来 新口村」から。話の内容は知ってたけ…

毛皮族「DEEPキリスト狂」

一ヶ月公演の終盤にさしかかったところで観劇。一行レビューでこてんぱんな評判を読んでいたので「大丈夫かなぁ」と覚悟して行ったのだけど……いや、そんなけちょんけちょんに言うほど悪くないじゃない、と思った。いや、そりゃあ私は旗揚げから観てるしエモ…

シリーウォークプロデュース「フリドニア」

客席に入るなり、いままで観たこともないくらいの空席で驚いた。もしかして半分も埋まってないのでは……「ウチソバ」出演者もごっそり席を埋めてるし。なんでかなぁ、と思ったけれど、そういえば「フリドニア」ってナイロン100℃で上演した時もあんまり評判良…

KOKAMI@Network「ハルシオン・デイズ」

ここ最近の鴻上さんの作品の中ではマシなほうかと思ったけど……うーん……20代の劇作家がコレを書くなら解るけど、40過ぎてこの死生観ってどうなんだろう。それに爆弾騒動ですったもんだして結局死ぬのをやめる、ってそんな……。鴻上作品ってこの「岸辺のアルバ…

ワルプルギスの音楽劇「ファウスト」

なんだかんだで3回目。面白かったー。感想は3月7日分参照。やはりマルテとメフィストの場面がどんどんコミカルになってる気がする……。

ク・ナウカ「ウチハソバヤジャナイ」

うーん。やっぱりケラさんの作品はケラさんの演出で見るのが一番面白いなーと再認識。そして「ウチソバ」の戯曲としての面白さとナイロンの役者の巧さも再認識したのだけど、このクナウカ版の演出はどうだろう……。笑いに転化しきれてない部分が多かったよう…

「シブヤから遠く離れて」

ま、金を払っただけの面白さはあるのだけど、やっぱり岩松作品って謎が残りすぎてなんだかなー。蜷川さんの演出でだいぶわかりやすくなってるとはいえ(妄想か幻覚か夢と思われる場面は照明のトーンを変える、とか。岩松さん演出だったら多分同じトーンでや…

「エリザベート」

内野トート、鈴木フランツ、パクルドルフ、今エルマーで2回目の観劇。演出その他の感想については3/9に書いたので、今回はキャストの感想のみ。 内野トート、雰囲気が前回とだいぶ違う。カツラや衣装なんかのビジュアルもだいぶ変わった。前よりちょっと残…

シリーウォークプロデュース「ウチハソバヤジャナイ」

演劇弁当猫ニャー+ナイロン100℃を中心としたメンバーでのプロデュース公演。物語の冒頭はケラ戯曲にそった感じで始まるけれど、だんだん元の戯曲からそれていき、もう後半はまったく別物……というブルースカイ氏らしい展開。うーん、まぁおかしくないわけじ…

珍しいキノコ舞踊団「FLOWER PICKING」

「フリル(ミニ)」や「フリル(ミニ)ワイルド」など、劇場以外での上演のほうがこのカンパニーは絶対に楽しい。すでに一度観たというリピーターの同僚に「ここで観るのがベストポジション」という席位置をナビってもらいながら観劇。 会場のCLASKAはなるほ…

ワルプルギスの音楽劇「FAUST《ファウスト》」

同僚のチケットを譲ってもらって2回目の観劇。舞台の感想については3/7の分を参照のこと。全体的に流れが良くなったかな、というのと、メフィストとマルテの絡みがよりコミカルになったというのが前回からの変化かな。 ポストトークは能祖さん・白井さん・…

エリザベート

取材で舞台稽古を少しだけみてはいたものの、2004年版を通して観るのはこれが初めて。この日のキャストは山口トート、石川フランツ、浦井ルドルフ、藤本エルマー。 うーん、私もこの3年間のあいだにすっかりミュージカル慣れしてしまったのかなぁ。初演の時…

ワルプルギスの音楽劇「FAUST《ファウスト》」

プレビュー公演観劇。この手の「いろんなジャンルの人集めました!」的プロデュース公演はあんまり面白くないことが多いのだけど、今回は脚本の能祖さん・演出の白井さん・音楽の中西さん(青山円形劇場で何度か組んで仕事をしたスタッフ)の3人が軸になっ…

宝塚宙組東京特別公演「BOXMANー俺に破れない金庫などないー」

いい意味で「小劇場ノリ」な舞台。セットは青年館公演らしくちょっとショボい感じはあるけれど、その代わり演出が上手くカバーしてる。金庫破りを表現するシーンで、何人かのダンサーを金庫の鍵に見立てる演出とか、「へぇ」と思わせるような場面もあったり…

「新・近松心中物語」

昔上演されたのをみていないので初「近松」だったのだけど。うーん、明治座制作の商業演劇としてはまぁまぁ面白く観られたけれど、蜷川作品だと思って観るとちょっと気の抜けた感じ。もう一息! って感じなのだけど……それはやっぱりあの忠兵衛&梅川の心中シ…

マシュー・ボーンの「くるみ割り人形」

一幕は全体的にモノトーンな雰囲気の美術。孤児院の子供たちは、おそらくそれぞれ色んなキャラクター設定がしてあると見えて……いかん、いきなりそんな枝葉の部分をみていたらリピーターになってしまう、と、なるべくクララとドロス博士夫妻とその子供たちに…

tpt「エンジェルス・イン・アメリカ」

一部・二部を通して観劇。相当に疲れるだろうと覚悟して見に行ったけど、それほど長さを感じなかった。14時に開演して23時近くに終演だから、これはもはや「グリークス」の時並に「最後まで見た自分と役者に拍手」状態のカーテンコールになるんじゃないかと…

安藤洋子×W.フォーサイス 「WEAR(安藤洋子新作ソロ)」「N.N.N.N.」「QUINTETT」

客層はコンテンポラリーダンス系にありがちな、「ちょっとインテリ&オシャレ」風な人々。ピナバウシュとかもこんな感じだったよなぁ、そういえば。たまたま同じ回を見ていた友人が「フォーサイスの時は全体的(洋服の色が)黒っぽい」と話していたのがちょ…

「カメレオンズ・リップ」

客席に入るなり、なんかいつもと違う空気。明らかに蜷川さんとか野田さんとか見に来るようなコクーンの客とは違うなー、ナイロン100℃を見に来るような下北沢の客とは違うなー、という空気。なんというか……「堤真一見に来ました!」「深津絵理見に来ました!…

宝塚雪組東京特別公演「送られなかった手紙」

帝政ロシアが舞台だとかで、見た目は割とヅカらしいコスプレ作品。でもストーリーは「なぜこれをミュージカルで?」と思うような地味な話。主人公が次々と左遷されていくといった不遇な物語なので、もっと苦悩する顔やアンニュイな顔が似合う役者で観たい演…

「美しき者の伝説」

出来や作品そのものは悪くないと思うけど、大正デモクラシーあたりの時代背景がわからないと半分も伝わらないんじゃないかと思ったり。日本史で習ったはずなのに全然忘れていたので芝居を完全に理解できたとは言いがたく……開演前、はやめに入ってパンフであ…

三人吉三巴白浪

正直、「玉三郎さんのお嬢吉三だもの、悪いわけがない」と思って期待していたのだけど。「大川端」の玉三郎さん……初役とはきいていたけけれど、正直ぴんとこない。ここの面白さって、女形の姿で急に言葉使いが男に変貌するあたりのギャップにあると思うんだ…

「ユーリンタウン」

これも「誰も幸せにならない」公演じゃないのかな……。キャスト・スタッフともにそれぞれひとりひとりは誰も悪くはないと思うけど、企画そのものの時点で……。なぜこの作品を日生劇場みたいな劇場でやろうと思うのか。多分日本で帝劇の次くらいにこの作品が似…

RENT

というわけで2回目のRENT。また泣きました。感想は2/12の分を参照のこと。

RENT ─JAPAN TOUR 2004─

久しぶりに観た2度目のRENT。キャストに一部不満がないとは言わないけれど、それでもさすが名作。泣きました。思わず週末のチケット買い足したりして。 2000年の来日公演で見たときはほとんど予備知識無しで行ったので、正直物語を全部理解しきれていなかっ…

「空想 万年サーカス団」

うーん。誰も得をしない芝居だったような気がする。誰が悪いわけでもないけれど、企画からしてちょっと無理があったんじゃないかと……いや、スタッフ・キャストともにそれぞれのポジションでできることはちゃんとやっていたとは思うのだけど。 阪本順治監督は…

モダンスイマーズ「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」

この劇団は前回の「由希」に続いて二回目の観劇。いやー、面白かった。良くできてたなぁ。話は下の枠内にある通り、学生プロレス同好会のお話。部室を舞台に、四季の移り変わりと共に変化していく状況を丁寧に描いてる。最初は「ダメな男が入部してきたプロ…

ONEOR8「最後の恐竜」

雪山の中で雪男を捜す探検隊の、テントの中での会話劇。うーん、ちょっと今回は設定に凝ったせいで、そこから先がいまひとつだったような気が。今まではもっとフツーのシチュエーションで人間の機微をきっちり書こうとしていた気がするんだけど。ある意味、…

初春大歌舞伎 夜の部

体調不良のため、一本目の「鎌倉三代記」で寝そうな気がして自主的に欠席。二本目の「京鹿子娘二人道成寺」から観劇。いやー……すごかった。すごいものを観たと思った。玉三郎さんの「道成寺」は観たことがあったし、その時も「うわーーキレーーー」とうっと…

「タイタス・アンドロニカス」

うっかり彩芸までの時間を見誤り、余裕を持って行くつもりが開演ギリギリの駆け込みになってしまった。不覚。開演前になんだかスタッフの人々が段取り確認するようなことをやっていたようだけど、そこの部分はちゃんと観られなかった。蜷川さんの姿も観られ…